民博再訪

この前の日曜日、大阪の民族学博物館での研究会でアルキについて発表をしてきました。(「帰還移民の比較民族誌的研究―帰還・故郷をめぐる概念と生活世界」(研究代表者:奈倉京子)

http://www.minpaku.ac.jp/research/activity/project/iurp/11jrw004

「帰還移民」という、移民研究の中でもこれまであまり注目されてこなかった移動のパターンに焦点を当てた研究会で、ほとんど初めてお会いする人ばかりでしたが、個人的にはとても噛みあった議論ができた気がします。


民博に来るのは15年ぶりくらいでしたが、相変わらず敷地はだだっ広く、モノレールの最寄り駅を降りてから炎天下を民博の建物に着くまでに汗だくになりました。都市部でこれほどの無駄というか贅沢な土地の使い方はほとんど日本的スケールを超えているような気がします。とかく無駄を削る話が巷を賑わせるこの頃、こういう無駄をどこまで持てるかでその国の文化の底力が決まるのかもしれない、などと思いながら、会場に向かったのでした。