『時間学の構築2』刊行しました

『時間学の構築?』が刊行されました。山口大学時間学研究所が開催した学際的セミナーをもとにつくられた本です。


物語と時間 (時間学の構築II)

物語と時間 (時間学の構築II)


本書のなかで、第7章「地域をつくる物語とその時間」を執筆しています。「物語と時間」を自分のテーマに引き付けて論じる、というのが発表者/執筆者に課せられたお題でしたので、近年、文化遺産や地域づくりの領域で「ストーリー」という言葉が盛んに用いられることに注目し、地域文化の現状を戦後日本の「中央と地方」の歴史的変遷という文脈に位置づけながら、「物語と時間」という観点から論じました。

(参考)文化遺産にかんして「ストーリー」が語られる例:文化庁HPの「日本遺産」についての説明
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/nihon_isan/


本書全体をつうじて、哲学・文学・美学などさまざまな分野から「物語と時間」について多角的に考察されています。機会があれば、ご笑覧ください。