『宮崎県外国人生活実態調査』の刊行に寄せて

Yumat2012-04-03

宮崎県国際交流協会が企画・実施した「外国人生活実態調査」の報告書が刊行されました。私もコメントというかたちで関わりました。


定住・永住外国人と言えば、もっぱらオールドカマーの多く住む関西・関東のような大都市圏や、日系人などのニューカマーの多く住む中部地方等の工業都市など、外国人集住地域を有する大・中規模都市に関係することと思われてきましたし、実際、それらの地域の外国人についてはアカデミズムでも少なからぬ研究がなされてきています。しかし今日では、それら以外の地域にも多かれ少なかれ関係するようになってきています。にもかかわらず、それらの地域での実態把握や研究は、あまりなされていないのが現状です。


震災のような事態を想定したうえで、外国人も含めた街づくりをどのように構想・実現するかは、すべての地域にかかわる重要な課題となっています。この報告書は、そのような課題について考える際の貴重なデータとなるものです。