卒業式の翌日

Yumat2007-03-28

卒業式・謝恩会という一種の躁状態鬱状態とが複雑に入り混じった非日常の時間から一夜明けて、今日の大学はかなり閑散としています。新しい月になり、新しい年度が始まるまでの数日間、大学にはある種の虚脱感と喪失感が漂います。いろんな物事が終わって、でもこれから起こるはずのいろんな物事はまだ始まっていないという空白の時間。色とりどりの時間に挟まれた、余白の時間。いろんな記憶がざわつきすぎて過去をうまく振りかえることができず、ただ終わったという実感だけが残っていて、でも窓から差しこむ明るい日差しが新たな始まりの兆しのように感じられる白々とした時間。そんな白い時間が表れるのは、一年のうちでもこの数日間しかありません。この一種独特の時間が喚起する感覚というのはなかなか言い表しにくく、結局のところ素朴な言葉しか思い浮かんでこないのですが、卒業生の皆さん、あらためて卒業おめでとう。