ワークショップの報告書できました

Yumat2007-02-27

去年の11月にボルドー第三大学と熊本大学とで行なったワークショップの報告書が完成しました。


今回の報告書のコンセプトは「脱報告書」。大学では報告書というものが毎年大量につくられますが、その9割9分は文房具店で売ってるような簡易製本用のザラザラしたモノカラーのA4表紙を使い、紙質も悪く、見るだけで読む気を無くすようなものが多いのですが、今回はそういう“報告書臭”を極力排したデザインにしようということで細部にこだわりました。まず表紙のデザインを工夫し、表紙にはアートポスト紙を使い、さらにPP加工しました。詳しく説明できるほど知識はないですが、要するに雑誌などで使われるような、ツルツル、テカテカの紙です(擬音語って便利…)。サイズも報告書はだいたいA4でつくられるのですが、あえてB5サイズにしました(これは編集担当のU君の提案)。その他にも細々とデザイン会社や印刷会社に注文をつけ、彼らを右往左往させながら、ようやく完成に至りました。


そのおかげで、報告書でありながら報告書っぽさのあまりない、なかなか良いものができたと思います。予算の関係で、中身にカラー写真を用いる等のことができなかったのが残念ですが、この低予算でここまでできたら御の字です(ちなみに120ページ・150部・デザイン料込みで約25万円)。これだけコストを抑えることができたのは、編集を外注せず、院生のU君が全部一手に引き受けてやってくれたから。原稿にはフランス語あり、英語あり、ヘブライ語ありで大変だったと思いますが、U君お疲れ様でした。