ブラジル移住回顧パネル展@国際交流会館

Yumat2006-10-06

今日は国際交流会館に、「ブラジル移住回顧パネル展」を見に行きました。ここ熊本は、ブラジル移民の父と言われる上塚周平の出身地。そして、再来年の1908年は第一回ブラジル移民が行なわれてからちょうど100年目。というわけで、熊本でも幾つかのイベントが行われる予定で、これはその第一弾ということのようです。


でも100周年記念イベントにしては、小さな展示会でした。2階の国際交流ラウンジの一角に、パネルが10枚くらいと関連書物が10冊くらい置いてあるだけで、そのパネルもだいたいは海外移住資料館の資料をコピーしたもののようで、先週、資料館に行ってきたばかりだったので、正直物足りなさを感じました。うーんもうちょっと目玉となる展示物が欲しかったなぁ。あんまりやる気ないんだろうか?


ブラジル−日本間の関係を大きく変えるきっかけになったのは1990年の入管法改定でした。これにより、日系人に限って、日本での単純労働への就労が認められるようになり、急速に日本で働く日系人(とその家族)が増えました。今日では群馬県大泉町や愛知県豊田市など、日系ブラジル人が集住している町も現れ始めています。


でもそれらの地域は、この二市町がそうであるように、多くの場合、関東・中部・近畿の大都市圏内にある中小規模の工業地域なのです。ここ熊本には(あるいは九州全体で見ても)、それほど多くの日系人はいません。それもあってか、100年前から高度経済成長が始まる頃まで、多くの移民が九州から南米に向かったにもかかわらず、その歴史はあまりこちらでは伝えられていないようにも見受けられます。


ところで、国際交流会館に行く途中、久しぶりに上通り(アーケードのある繁華街)を通ったんですけど、アーケードから熊本大学の宣伝用の看板が吊り下がってるのを発見しました(写真参照)。熊大の新しいシンボルマークをつけて、左上には「ここから先へ、熊本から世界へ」というキャッチコピーがありました。「ここから先」に行ったら下通りなんですけど…というベタなツッコミはなしですね、はい。