海外移住資料館@横浜

Yumat2006-10-01

先日、横浜の海外移住資料館に行ってきました。


これは国際協力機構(JICA)の所有する施設で、国際協力の組織であるはずのJICAがなぜ海外移住に関する施設を持っているかというと、JICAはもともと海外移住事業団を前身母体の一つとしていて、この組織は戦後の海外、とくに南米への移民を斡旋・支援していたからなんですね。


いやこの施設、この種の地味な(?)テーマを扱っている割には金かかってます。ヴァーチャル技術を使って有史以来の人類の移動の歴史を示すスクリーンがあったり、当事者へのインタビュー映像が整然と配列されていて、簡単に視聴できたりと凝っていて、展示内容もカラフルなパネルやきれいな写真、つぼを押さえた説明があって、とても見やすいです。建物じたいもかなり立派です。


今まで日本各地で移民関係の資料の置いてある施設を幾つか見てきましたが、そもそも移民だけをテーマにした施設というのがあまりないし(山口県広島県にあり)、たいていは別のテーマの施設(郷土資料館とか)の一角にわずかばかりの展示物が、ほとんど説明もなく雑然と置かれているだけ、といった場合が多かったので、この資料館を見て、さすが外務省の後ろ盾がある施設は違うなーと思わずにはいられませんでした。


http://www.jomm.jp/whatsnew/index.html
(海外移住資料館のサイト)


この資料館には図書室もあります。そちらのほうは案外小さく、移民関係の文献を網羅的に収集しているというには程遠い状況でしたが、それでもやはり移民関係の文献だけを集めた図書館なんて、なかなか望めないものです。こういう施設が西日本にもあればいいんですが。


夜は中華街に行きました。神戸の中華街と面積的にはそれほど違わないようでしたが、道路の幅が広く、店も高級そうなところが多く、全体的にリッチな印象を受けました。それにしても、通りを歩いていると、あちこちの店で「当店の肉まんは世界チャンピオンに選ばれました」みたいなチラシが貼ってあったけど、あれって本当なんだろうか?というか、世界チャンピオンって、そもそも何の大会の?もしかして、中華街の自治会のイベントで、各店持ち回りでチャンピオン選んでるとかじゃないだろうな(笑)。あ、でも中華街の名誉のために言っておくと、夕食は安くてとても美味しかったです。