金沢、京都以上に京都的な?

  週末は関西社会学会で金沢に行ってきました。


  いやー金沢って良いところですね。観光で行ったわけではないのでじっくり歩いて観察する時間はなかったけど、とても良い印象を持ちました。


  金沢は小京都と言われるけど、京都出身(市内じゃないが…)の僕から見て、京都よりも上手に街並みが保存されているように見えました。金沢より街の規模が大きいというのはあるものの、京都はほんとに無秩序に開発されて景観がダメにされています。それに較べて金沢は伝統的な街並みををきっちり保存しているようです。感心したのは、21世紀美術館近くの自動販売機が、街並みに調和するよう、灰色(石のような色)に塗られていることでした(写真撮ってくれば良かった…)。こういう細かな気遣いの積み重ねをつうじてを街並みを保存しようとする金沢市民の意志を垣間見た気がしました。


  以前に鎌倉に行ったときにも思ったことだけど、今では小京都のほうが京都らしい街並みを残しているようにさえ思います。というか、端的に金沢は金沢として、魅力のある街です。


  二日目(日曜日)の午後はシンポジウムをサボって観光へ。
 最初に武家屋敷の近くの店で昼ごはんを食べました。金沢(あるいは日本海)と言えば新鮮な魚!というイメージがあって、じっさい、前日に食べた魚はとてもおいしかった(何という店だったっけ?あそこで食べた甘エビとたこ飯は格別だった…)ので、魚を食べたかったのだけど、もう売り切れといわれて、しぶしぶ「じぶ煮」を食べました。と、しょうもないダジャレみたいになってしまったけど、実際こういう名前の郷土料理があるそうです。鶏肉のあんかけらしきものに味噌を入れ、わさびを少し落としたような料理で、これがまたおいしいこと。観光地近くの店だったから正直あまり期待してなかったのだけど、お店の人、失礼しました。街並みにせよ料理にせよ、ここには「良いものを丁寧に作る」という文化が息づいているんだろうな。

  その後、武家屋敷を簡単に巡って兼六園へ。兼六園では園内のお茶屋で、男5人で抹茶とお菓子をいただきながら、まったり庭園を眺めてました、うーん風流なような、むさくるしいような。