『映画は社会学する』
編者としてかかわった『映画は社会学する』(法律文化社)が、ついに刊行されました。動き始めたのは2年前ぐらいだったでしょうか?長かったようにも思いますが、今から考えれば、けっこう順調なプロセスだったように思います。良い執筆者に恵まれて、良い本になりました。皆さん本当にありがとうございます。
内容は、社会学理論の教科書です。理論というととっつきにくい感じがして敬遠されがちですが、日本映画を素材としつつ社会学の基本的な理論をわかりやすく説明しているので、案外わかりやすく、さまざまな場面で使えるツールであることがわかっていただけるのではないかと思います。映画をすでに観ている人は「ああなるほど、あの場面が社会学理論を使えればこんな風に解釈できるんだ」と思い、観ていない人は映画を観たくなるような箇所がたくさんあり、そうこうしながら社会学の理論を学べるというつくりになっています。
大学ではじめて社会学を学ぶ人、大学院の院試のために社会学理論を学びなおしたい人、教養として社会学について知りたい人、映画がどのように社会学的に解釈できるのか知りたい映画好き、日本映画をつうじて日本の社会や文化を理解したい人などにお勧めです。
- 作者: 西村大志,松浦雄介
- 出版社/メーカー: 法律文化社
- 発売日: 2016/07/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る