『三池炭鉱 地域の記憶、世界の遺産2013』

社会調査実習の報告書『三池炭鉱 地域の記憶、世界の遺産2013』が、完成しました。


三池炭鉱での調査実習は二回目ということで、本調査まではとてもスムーズに進み、それで気を緩めてしまったのか、後期の報告書作成作業は割合ゆっくりとやってしまい、その結果、3月に入ってからもデッドラインをめぐって印刷会社との胃の痛い交渉を何度も繰り返して校正・編集を続けてようやく完成し、今日、インタヴュー対象者となった方々などに報告書をお送りすることができました。一年前の四月第二金曜日にこの授業が始まったことを考えると、ほぼ文字通り、丸一年かかってしまいました。


明治日本の産業革命遺産の構成資産として、世界遺産登録が目指される三池炭鉱ですが、建物ではなく、その場所にかかわった人々の記憶をも遺さなければ、結局は「仏つくって魂入れず」ということになるのではないかーそのような問題意識から、この授業では三池炭鉱の記憶を聞き取ることを行ってきました。炭鉱のことをほとんど全く知らなかった若者の目線で捉えられた、炭鉱の多面的な生活世界が描き出されています。


もしご興味が御有りの方はお送りしますので、ご連絡ください。